暗黒ギフト2
白いドアを閉めた瞬間現実へ引き戻されて、2人は真剣な表情になってエレベーターを待つのだ。
その間の会話は少しもない。
誰もいないエレベーターに乗り込んで、ようやく海斗が口を開く。
「また痩せたかな」
「あぁ」
そんな短い会話だけですべてが理解できた。
海斗が再びお見舞いに来るようになってから、梓は見る見る痩せてきていた。
今までもそうだったと健は言うけれど、海斗は自分が梓に無理をさせているのでは無いかと感じて、気が気ではなかった。
楽しそうに笑う梓の声だって、日に日に小さくなっている気がする。
自分がそう思い込んでいるだけなのかもしれないけれど、やっぱり気がかりだった。
「お前がそんな顔してたら、梓ちゃんに心配されるぞ」
病院を出て歩きながら健が海斗の背中を叩いた。
「あぁ。わかってる」
海斗は小さな声で呟くように返事をしたのだった。
その間の会話は少しもない。
誰もいないエレベーターに乗り込んで、ようやく海斗が口を開く。
「また痩せたかな」
「あぁ」
そんな短い会話だけですべてが理解できた。
海斗が再びお見舞いに来るようになってから、梓は見る見る痩せてきていた。
今までもそうだったと健は言うけれど、海斗は自分が梓に無理をさせているのでは無いかと感じて、気が気ではなかった。
楽しそうに笑う梓の声だって、日に日に小さくなっている気がする。
自分がそう思い込んでいるだけなのかもしれないけれど、やっぱり気がかりだった。
「お前がそんな顔してたら、梓ちゃんに心配されるぞ」
病院を出て歩きながら健が海斗の背中を叩いた。
「あぁ。わかってる」
海斗は小さな声で呟くように返事をしたのだった。