暗黒ギフト2
☆☆☆
いつもどおり病院へ向かい、エレベーターで5階へ向かう。
病院どくとくの匂いは何度来てもなれることがない。
エレベーターがチンッと情けない音を立てて5階で止まり、扉が開いた。
目の前のナースステーションへ視線を向けると、いつも放課後の時間帯にいる女性の看護師さんと視線がぶつかった。
「今日も来たのね、おふたりさん」
ひらひらと手を振って見せる看護師さんに軽く会釈をして梓の病室へと向かった。
白いドアを軽くノックして、返事が来るのを待ってから開ける。
病室のベッドの上に梓は上体を起こして待っていた。
「運動してたのか?」
今の梓にとって上体を起こすという行為も体力を使うものだとわかっていたので、海斗はそう聞いた。
「ううん。今起こしたところなの」
ノック音が聞こえてきたからだろう。
「そっか。じゃあ今日はどんな話をしようか」
海斗が慣れた様子で丸イスをベッドに近づけて座る。
健はその少し後ろに、同じような丸イスを移動させて座った。
いつもどおり病院へ向かい、エレベーターで5階へ向かう。
病院どくとくの匂いは何度来てもなれることがない。
エレベーターがチンッと情けない音を立てて5階で止まり、扉が開いた。
目の前のナースステーションへ視線を向けると、いつも放課後の時間帯にいる女性の看護師さんと視線がぶつかった。
「今日も来たのね、おふたりさん」
ひらひらと手を振って見せる看護師さんに軽く会釈をして梓の病室へと向かった。
白いドアを軽くノックして、返事が来るのを待ってから開ける。
病室のベッドの上に梓は上体を起こして待っていた。
「運動してたのか?」
今の梓にとって上体を起こすという行為も体力を使うものだとわかっていたので、海斗はそう聞いた。
「ううん。今起こしたところなの」
ノック音が聞こえてきたからだろう。
「そっか。じゃあ今日はどんな話をしようか」
海斗が慣れた様子で丸イスをベッドに近づけて座る。
健はその少し後ろに、同じような丸イスを移動させて座った。