暗黒ギフト2
こんな自分が来年には6年生になって下級生たちを連れて学校へ行くのだと思うと、自分でも信じられない気持ちだった。
遅刻は厳禁だという時点でメマイがしてくる。
そんな未来を想像しながら学校へ向かうと、ちょうど健が昇降口で靴を履き替えているところだった。
「健!」
声をかけて駆け寄ると寝癖がつきっぱなしの健が振り向いた。
「よぉ海斗」
片手を上げたその手を掴んで強引に歩き出す。
健はつまづいて転けそうになりながらも何かを察した様子で黙ってついてきた。
2人して生徒のいない廊下の隅まで移動してきて、海斗はさっそくランドセルからギフトを取り出した。
「それが来たってことは、梓ちゃんと会ったんだな」
遅刻は厳禁だという時点でメマイがしてくる。
そんな未来を想像しながら学校へ向かうと、ちょうど健が昇降口で靴を履き替えているところだった。
「健!」
声をかけて駆け寄ると寝癖がつきっぱなしの健が振り向いた。
「よぉ海斗」
片手を上げたその手を掴んで強引に歩き出す。
健はつまづいて転けそうになりながらも何かを察した様子で黙ってついてきた。
2人して生徒のいない廊下の隅まで移動してきて、海斗はさっそくランドセルからギフトを取り出した。
「それが来たってことは、梓ちゃんと会ったんだな」