暗黒ギフト2
橘亮子と予言関係の場所で会うのはこれで3度目だ。


1度目は駄菓子屋の近くでの交通事故。


2度めは家庭科室での火事。


そして3度目。


今度は川に落ちるという予言をされている。


それらを思い出して海斗は背筋が寒くなるのを感じた。


ここまで危険なことが亮子につきまとっているなんて、まるで死神に狙われているのではないかと感じたのだ。


「まさか、今回も亮子じゃないよな?」


健も不安そうな表情を浮かべている。


海斗はなにも言えなかった。


今のところ亮子以外に河川敷へ降りてきている生徒はいないし、橋の上から落ちてきそうな生徒の気配もない。


となると、やはり亮子一番が危険な場所にいるんじゃないだろうか。


「おーい! そこは危ないぞ!」


とにかく亮子に危険を知らせるために海斗は大きな声を上げた。


「おーい!」


健も同じように声を上げて両手を振る。
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