暗黒ギフト2
家庭科の授業では元々コンロかなにかに細工がしてあって、あれだけの火柱が立つようになっていたのだろう。


そのとき、亮子が大きなクシャミをひとつした。


「亮子、早く帰らないと風邪ひくよ」


「うん。そうだね」


亮子はカナの言葉に素直に頷き、歩き出す。


お金のために自分を危険な目に合わせたカナと、寄り添うようにして歩き出す。


そんな2人の後ろ姿を見送って、健と海斗もあるき出したのだった。
< 146 / 176 >

この作品をシェア

pagetop