暗黒ギフト2
友達はいないと断言していた梓に、今は何人もお見舞いに来てくれる人がいるのだから。
自分もその中のひとりだと思うと、なんだか誇らしい気持ちになる。
「でも、カナに声をかけてた男って誰なんだろうな?」
「さぁ? でも、このクラスについて詳しそうだよな。カナに目をつけたのもいいところだし、火事を起こそうとしたのなら、学校内に入り込めるような人間ってことだ」
海斗がそう言ったとき、一瞬だけある人物の顔が浮かんできた。
けれどそれはすぐにかき消した。
まさか、あの人がそんなことするはずがない。
亮子を危険な目に合わせる理由がない。
「どうした?」
「いや、なんでもない」
海斗は左右に首を振って、自分の考えをかき消したのだった。
自分もその中のひとりだと思うと、なんだか誇らしい気持ちになる。
「でも、カナに声をかけてた男って誰なんだろうな?」
「さぁ? でも、このクラスについて詳しそうだよな。カナに目をつけたのもいいところだし、火事を起こそうとしたのなら、学校内に入り込めるような人間ってことだ」
海斗がそう言ったとき、一瞬だけある人物の顔が浮かんできた。
けれどそれはすぐにかき消した。
まさか、あの人がそんなことするはずがない。
亮子を危険な目に合わせる理由がない。
「どうした?」
「いや、なんでもない」
海斗は左右に首を振って、自分の考えをかき消したのだった。