暗黒ギフト2
☆☆☆

男のやったことは警察でも調べ上げられて、殺人未遂で逮捕されることになった。


「いつも日曜日に来てたんだ」


亮子がそう言うことで、いつも平日にお見舞いに来ていた2人と鉢合わせをしなかった理由も判明した。


「本当にごめんね」


梓はベッドの上で申し訳なさそうにしている。


犯人が逮捕されたと言っても、それが自分の執事だったことで随分と落ち込んでいるようだ。


「もう謝らなくていいってば。梓ちゃんが悪いわけじゃないんだしさ」


亮子は呆れ顔だ。


今までだって散々謝られてきて本当にうんざりしている様子だ。


「あいつだって梓のためにって思ってやってたことなんだよなぁ」


健が難しそうな表情で呟く。
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