暗黒ギフト2
花火大会
「ここから花火を見ることができるなんて最高じゃん!」
亮子が興奮気味に言って窓へと駆け寄った。
梓が入院している病室の窓からは花火会場となる河川敷を見下ろすことができる。
茜色で染まった河川敷へ視線を向けると、色とりどりの屋台が出ているのがわかった。
「私もびっくりだよ」
ベッドに上体を起こしている梓が嬉しそうに言う。
今日は街の花火大会で、どうせなら4人で行こうという話しになっていた。
しかし残念ながら梓の外出が許可されず、断念するところだったのだ。
それが担当医からのはからいで、この部屋から花火を見ることができるから、時間外においでと言われたのだ。
そう言われて来ないわけがない。
こうして4人集まって花火が見らるなんて、本当に夢みたいだ。
「昨日、五十嵐から手紙が来たの」
外がだんだん暗くなり始めて、遠くから花火大会の協賛のアナウンスが聞こえ始めたとき、梓がポツリと言った。
亮子が興奮気味に言って窓へと駆け寄った。
梓が入院している病室の窓からは花火会場となる河川敷を見下ろすことができる。
茜色で染まった河川敷へ視線を向けると、色とりどりの屋台が出ているのがわかった。
「私もびっくりだよ」
ベッドに上体を起こしている梓が嬉しそうに言う。
今日は街の花火大会で、どうせなら4人で行こうという話しになっていた。
しかし残念ながら梓の外出が許可されず、断念するところだったのだ。
それが担当医からのはからいで、この部屋から花火を見ることができるから、時間外においでと言われたのだ。
そう言われて来ないわけがない。
こうして4人集まって花火が見らるなんて、本当に夢みたいだ。
「昨日、五十嵐から手紙が来たの」
外がだんだん暗くなり始めて、遠くから花火大会の協賛のアナウンスが聞こえ始めたとき、梓がポツリと言った。