暗黒ギフト2
ホッと胸をなでおろし「突然声かけてくるなよ。驚くだろ」と、文句を言う。


しかしメガネ女子の視線は海斗の持っている紙袋へ向かっていた。


「まさかそんなにモテるとは思ってなかった」


それはとても小さな声で海斗の耳まで届かない。


「え、なに?」


聞き返すとなぜかキッと睨まれてしまった。


「なんでもない!」


メガネ女子は怒鳴るようにそう言うと、教室内へ入っていってしまった。


「なんなんだ?」


海斗はわけがわからずキョトンとして立ち尽くしたのだった。
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