暗黒ギフト2
「クッキーだよ。助けた3人組がくれた」


健からの説明に梓は一瞬戸惑った表情を浮かべた。


「それって、あなたたちのためのものじゃないの?」


「実はもう1つ貰ったんだ。大量のクッキーで食べきれない」


海斗がおどけて言うと、梓はまた笑ってくれた。


その笑顔にやっぱり胸の奥がドキドキしてくる。


梓の声をずっと聞いていたい。


梓の笑顔をずっと見ていたい。


そう思ってしまう。


「そうなんだ。これ、私が貰っていいの?」


「もちろん」


2人は同時に頷いた。


今日の1番の目的はこれを梓に届けることだったんだから。


「みんな梓ちゃんに感謝してる」


健が近くの椅子に座って言った。


海斗は梓の前に立っている。
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