暗黒ギフト2
「今日は重要な話しがある」


男が深刻そうな声色で言う。


男は何度も海斗の家をおとずれているが、こんな風に待っていたことは1度もなかった。


いつも梓が予知した手紙を、黒い箱に入れて玄関先に置いておくだけだ。


海斗は男の表情から真剣さを感じて「話し?」と聞き返した。


早くしないと学校に遅刻してしまうが、そんなこともうどうでもよくなった。


これは非常事態だ。


「学校まで送っていく。車の中で話をしよう」


男に促されて、海斗は表に停めてある黒い車に乗り込んだのだった。
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