暗黒ギフト2
そう言ってみるけれど、昼食を食べた後は更に眠くなってしまうかも知れない。


「……なにかあったの?」


メガネ女子はちょっと躊躇した様子を見せてからそう聞いてきた。


一瞬梓の顔が脳裏に浮かんでくる。


咄嗟に口を開きかけたけれど、すぐに閉じていた。


さすがに予知夢のことや女神の話をするわけにはいかない。


きっと信用してくれることもないだろうけれど。


「ゲームが忙しくてさ」


最も自分らしい言い訳を口にする。


最近はゲームの回数も減って遅刻もしなくなっていたけれど、自分らしいといえばやっぱりゲームだった。


ゲームのしすぎで遅刻寸前だったことは今まで数え切れないほどにある。


「本当に?」


しかしメガネ女子は怪訝そうな表情をこちらへ向けてきた。


まるで海斗の説明を信用してくれていない様子だ。


「本当だって。新しいゲーム買ったばかりなんだよ」
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