暗黒ギフト2
「そう」


メガネ女子は少しも笑うことなく、でもとりあえず頷いて見せた。


「でもなにかあったら言ってね。なんでも聞くから」


どうして自分のことをそこまで気にかけてくれるのかわからないけれど、海斗は素直に頷いた。


メガネ女子と仲良くなってからは、彼女の見たことのない一面を見せてもらっている感じがするのは気のせいだろうか。


「お前、結構モテるよなぁ」


メガネ女子がいなくなったタイミングで健が近づいてきた。


「は?」


海斗は瞬きをして健を見つめる。


一体なんの話なのかついて行けない。


「いいなぁイケメンは」


「イケメン?」


海斗は更に首をかしげる。


「あぁそっか、お前自覚ないんだっけ」


健は海斗の肩をぽんぽんと叩く。
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