暗黒ギフト2
☆☆☆

結局、午後からの授業はほとんど眠って過ごすことになってしまった。


寝不足の上にお腹がいっぱいになった状態では起きておくことは困難だったのだ。


そのため海斗は放課後職員室に呼び出されてしまった。


教室を出る時に健が「昇降口で待ってるぞ」と一声かけてきた。


なんでお前は平気なんだよと思ったが、昨日の夜しっかりと眠ることができたようだ。


あんな話を聞いておいてよく眠れたものだと感心してしまう。


それとも自分が少し気にしすぎなんだろうか。


職員室へ向かう廊下でメガネ女子とすれ違い、心配そうな顔をされてしまった。


女子に心配されるなんてふがいない。


海斗はしっかりと背筋を伸ばして職員室へ向かったのだった。


それから15分程度先生からのお説教を受けた。


夜はしっかり眠ること。


ゲームはしすぎないこと。


全部家庭内でも注意されていることで、海斗はそれを聞きながらまた眠くなってしまった。
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