暗黒ギフト2
鈴のような声色は相変わらずでも、その声量は随分と小さい。
近くにいないと聞き取れないくらいだ。
「女神様との約束はどうしたんだよ」
海斗はベッドの横に立ち、梓を見下ろすか形になってそう言った。
梓は少し視線を泳がせて「約束、したよ?」と首をかしげてみせる。
「それならどうして……」
そこまで言って右手で口を塞ぐ。
どうしてこんなに弱ってるんだよと聞きたかったけれど、胸に熱いものがこみ上げてきて言葉が途切れてしまった。
梓は微笑んで「約束はした。でも、いつまで生き続けられるのかは聞いてない」
じゃあ、もう梓の命の期限はギリギリのところまで来ているんだろうか?
せっかくこうして仲良くなれたのに、もうお別れが近いんだろうか。
そんなの……。
「そんなのわからないだろ」
後ろから健が呟いた。
その声は少し怒っているようで、海斗は振り向く。
近くにいないと聞き取れないくらいだ。
「女神様との約束はどうしたんだよ」
海斗はベッドの横に立ち、梓を見下ろすか形になってそう言った。
梓は少し視線を泳がせて「約束、したよ?」と首をかしげてみせる。
「それならどうして……」
そこまで言って右手で口を塞ぐ。
どうしてこんなに弱ってるんだよと聞きたかったけれど、胸に熱いものがこみ上げてきて言葉が途切れてしまった。
梓は微笑んで「約束はした。でも、いつまで生き続けられるのかは聞いてない」
じゃあ、もう梓の命の期限はギリギリのところまで来ているんだろうか?
せっかくこうして仲良くなれたのに、もうお別れが近いんだろうか。
そんなの……。
「そんなのわからないだろ」
後ろから健が呟いた。
その声は少し怒っているようで、海斗は振り向く。