暗黒ギフト2
☆☆☆

「今日も寝不足?」


自分の机に突っ伏しているとメガネ女子が声をかけてきた。


顔をあげなくてもその声だけでわかるようになった。


「あぁ、ちょっとだけ」


両腕に頭を載せて目を閉じた状態で答える。


「本当に大丈夫? 全然元気ないじゃん」


「大丈夫」


答えながらも眠気に負けて眠ってしまいそうだ。


たった15分の休憩時間でも海斗にとっては貴重な睡眠時間だった。


正直邪魔をされたくはなかった。


「ねぇ、ちょっと顔を上げてよ」


「うるさいな!」


しつこいメガネ女子にイライラしてしまい、思わず怒鳴ってしまった。


勢いよく顔を上げてハッと我に返る。


メガネ女子は眉を下げて今にも泣き出してしまいそうな表情だ。
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