暗黒ギフト2
☆☆☆
そのまま家に帰る気分にもなれず、海斗は近くの公園に立ち寄っていた。
学校終わりの小学生たちがみんなで集まって遊んでいるが、輪の中に入る気分でもなくて、木製のベンチに座ることにした。
空はよく晴れていて心地良いはずなのに、海斗の気持ちは暗く沈んでいた。
ふとした瞬間に考えてしまうのはやっぱり梓のことばかりで、どうしてこうも頭から離れてくれないのだろうと苦しくなる。
「あ~あ」
大きく声を出してベンチにゴロンッと横になった。
暖かな陽気に包まれて目を閉じるとぐっすり眠れそうな気がしてくる。
どうせ夜になったらまた眠れなくなるのだから少しでもここで眠っておこう。
そう思っている間にすぐにウトウトしはじめた。
みんなの声が丁度いい子守唄になって聞こえてくる。
すーっと意識が遠のいていき、少しだけ眠っていたみたいだ。
「こんなところで寝るの?」
近くで声をかけられて海斗は目を開けた。
ぼーっとする頭で周囲を確認してみると、メガネ女子が覗き込んできていた。
そのまま家に帰る気分にもなれず、海斗は近くの公園に立ち寄っていた。
学校終わりの小学生たちがみんなで集まって遊んでいるが、輪の中に入る気分でもなくて、木製のベンチに座ることにした。
空はよく晴れていて心地良いはずなのに、海斗の気持ちは暗く沈んでいた。
ふとした瞬間に考えてしまうのはやっぱり梓のことばかりで、どうしてこうも頭から離れてくれないのだろうと苦しくなる。
「あ~あ」
大きく声を出してベンチにゴロンッと横になった。
暖かな陽気に包まれて目を閉じるとぐっすり眠れそうな気がしてくる。
どうせ夜になったらまた眠れなくなるのだから少しでもここで眠っておこう。
そう思っている間にすぐにウトウトしはじめた。
みんなの声が丁度いい子守唄になって聞こえてくる。
すーっと意識が遠のいていき、少しだけ眠っていたみたいだ。
「こんなところで寝るの?」
近くで声をかけられて海斗は目を開けた。
ぼーっとする頭で周囲を確認してみると、メガネ女子が覗き込んできていた。