暗黒ギフト2
☆☆☆
「めんどくせー」
海斗はリビングのソファに座って休日の昼ドラマを見ていた。
ドロドロ系の大人恋愛は母親が好きなドラマで、休日になると海斗も付き合いで見るようになっていた。
「なにがめんどくさいのよ」
母親はテレビ画面から視線を離さずに言う。
片手にはおせんべいを持っていて、時々バリバリと音を立てて食べている。
典型的な主婦の昼休み風景だったが、海斗の母親は太ることを知らず若々しいままだった。
「だってさ、好きとか嫌いとか言いながら、くっついたり離れたり、めんどくせーじゃん?」
それは昼ドラの内容だった。
夫のある女性が他に好きな人ができて、付き合うだの別れるだのを繰り返している。
2人の男の間で揺らめく模様を切なくドロドロと表現されているが、いわばただの浮気物語だ。
「あんたはまだ子供だからわからないのよ」
「めんどくせー」
海斗はリビングのソファに座って休日の昼ドラマを見ていた。
ドロドロ系の大人恋愛は母親が好きなドラマで、休日になると海斗も付き合いで見るようになっていた。
「なにがめんどくさいのよ」
母親はテレビ画面から視線を離さずに言う。
片手にはおせんべいを持っていて、時々バリバリと音を立てて食べている。
典型的な主婦の昼休み風景だったが、海斗の母親は太ることを知らず若々しいままだった。
「だってさ、好きとか嫌いとか言いながら、くっついたり離れたり、めんどくせーじゃん?」
それは昼ドラの内容だった。
夫のある女性が他に好きな人ができて、付き合うだの別れるだのを繰り返している。
2人の男の間で揺らめく模様を切なくドロドロと表現されているが、いわばただの浮気物語だ。
「あんたはまだ子供だからわからないのよ」