暗黒ギフト2
☆☆☆
登校日になると海斗は腑抜けのような顔で学校へ向かった。
今日家を出たときも暗黒ギフトは届いていなくて、胸には不安が広がるばかりだ。
それでも病院へ行く勇気のない自分に嫌気が指してきてしまう。
「梓ちゃん、お前が来ないことを気にしてたぞ」
5年3組の教室に到着すると同時に、先に登校してきていた健がそう声をかけてきた。
挨拶より先に梓の名前を出されてビクリと体が震える。
「うん、そっか……」
うつむいて自分の席へ向かう海斗に健は険しい表情を向けた。
「なぁ、俺だけが行っても意味がないだろ? お前が行かなきゃ意味がない」
「意味がないって、どうして?」
その質問に健はグッと言葉を飲み込んだように見えた。
なにかを知っているのに、隠している。
そんな雰囲気を感じて海斗は眉間にシワを寄せる。
「なんだよ、なにか隠してるのか?」
「隠してるわけじゃない。ただ、俺の口からは言えないだけだ」
登校日になると海斗は腑抜けのような顔で学校へ向かった。
今日家を出たときも暗黒ギフトは届いていなくて、胸には不安が広がるばかりだ。
それでも病院へ行く勇気のない自分に嫌気が指してきてしまう。
「梓ちゃん、お前が来ないことを気にしてたぞ」
5年3組の教室に到着すると同時に、先に登校してきていた健がそう声をかけてきた。
挨拶より先に梓の名前を出されてビクリと体が震える。
「うん、そっか……」
うつむいて自分の席へ向かう海斗に健は険しい表情を向けた。
「なぁ、俺だけが行っても意味がないだろ? お前が行かなきゃ意味がない」
「意味がないって、どうして?」
その質問に健はグッと言葉を飲み込んだように見えた。
なにかを知っているのに、隠している。
そんな雰囲気を感じて海斗は眉間にシワを寄せる。
「なんだよ、なにか隠してるのか?」
「隠してるわけじゃない。ただ、俺の口からは言えないだけだ」