暗黒ギフト2
『家庭科の授業中に火事になる』


大きく書かれた文字の下には大まかな場所と時間がかかれている。


時間は4時間目。


そして場所は学校の家庭科室だ。


「何年何組の授業中だろうな」


手紙を見て健が呟く。


海斗は左右に首を振った。


少なくても海斗たち5年3組ではないことは確かだ。


今日は家庭科の授業は入っていないから。


「授業中らしいけど、どうする?」


「そんなの自分たちの授業はさぼって行くしかないだろ」


ギフトを受け取ったときから今回の未来も変えてやると、海斗は心を決めていた。


梓の命があとどれくらい続くのかわからない。


でもその間だけでも願いを叶えてあげたかった。


「よし、それじゃあ計画を考えよう」


健に言われて海斗は大きく頷いたのだった。
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