秘密育児なのに、不動産王は私と結婚する。
vol.2
金曜日、廉と一緒に早めに空を病院から迎えに行って、廉の家に帰った。
廉は私医の世話を手配した。
空はあちこち見回して、私に聞いて、「ここは観光地ではありませんか。そうしないと、どうしてそんなにたくさんの花があって、こんなにきれいになりますか。」
「いや、ここはおじさんの家だ」
「えっ?おじさんは皇帝ですか?皇帝だけが城のような家に住めるんですよね?」
外部からは閑院財団を閑院帝国と呼んでいるが、そう言えば廉は閑院帝国の皇帝であり、少しも間違っていない。
翌日、私は空に新しい服に着替えて、誕生日のプレゼントを持って、廉と一緒に空を連れて誕生日パーティーに行くつもりです。
「お母さん、秘密を教えてあげます」
「なに?」
空がくすくす笑っている。
「萌乃ちゃんが好きで、萌乃ちゃんがめっちゃ可愛い」
あの誕生日会を開いた女の子。
「あら。萌乃ちゃん見たことあるけど、目が大きくて、顔が丸くて、本当にかわいい」
「そうだね。でもママは萌乃ちゃんには内緒だよ。おじさんも」
三人は幸せで楽しい雰囲気に浸っていたが、その時、一人の貴婦人が従者を連れて門に入った。
「あら、廉君、ここにお客さんがいますね」
この貴婦人は廉の母、閑院帝国の皇太后である。