こいろり!
06.少年の恋2
なんだ、あれ。胸クソ悪ーな。
ズンズンと足を進める俺のあとを、慌てて赤司がついてきた。
「ちょっと待てよ!」
子供だからって馬鹿にしやがって。わけの分からない憤りが胸の奥に湧いてくる。
目の前にあった、ゴミ箱を蹴りあげた。
脳ミソからノルアドレナリンが大放出されたように、苛々で頭の中がいっぱいになる。頭ん中の苛立ちを処理しきれない。
「おら、離せよ!!」
「泰良、何やってんだよ、やめろよ!」
目に見えるもの全てをぶっ壊したい衝動にかられて、赤司に止められなければ、全てを滅茶苦茶にしていたかもしれない。
苛立ちがこれでもかという位に募り募って、
全身の血液が頭に回るように怒りの感情わコントロールできなくなっていた。
*****
日が落ちて辺りは真っ暗だ。
小さなアパートのインターフォンを押すと、ピンポンとチャイム音が鳴り響く。
反応がないから、扉を叩いて名前を呼んだ。
「……璃香子、いる?」
そこは、古い築20年以上たったおんぼろアパート。錆びた階段の手すり。薄汚れたひびの入った壁。
塗装の剥がれた扉が開いて、璃香子がちょこんと顔を出した。