こいろり!
「つーか、何処に住むん?」
「金ねーから、うち。式もあげねー予定」
「まぁ、結婚式なんて自己満だからねー」
確かに。産まれた後すぐ働けねーし。よく知らねーけど、子供産むのに準備とか色々金かかるらしいし。
「同居とかエッロ!!」
「全然、エロくねーし!」
「響きはエロいよねー」
「だよなー。いやー、でもさ。泰良、中学でおじさんかよ?はえーな、ひゃはは」
「あぁ?なんで、俺がおじさんなんだよ?」
「知らないの?兄弟の子供にとって、泰良は叔父さんっていう親族の呼称になるんだよー?」
「………マジ??俺、おじさんになんの?」
俺が唖然とすれば、2人が顔を合わせて馬鹿にしたようにケラケラと笑い出す。
「泰良、お前馬鹿すぎるって。ヤバイよ。こんなおじさん俺ぜってー嫌だ」
「ねー、でもさ。璃香子が結婚しちゃってもさー、なんか全然平気そうだね。もっと落ち込むのかと思ったけど」
「……まぁ、誰か慰めてくれる女の子でもいたんじゃねーの?」
ニヤーと赤司が口許を緩めるから、華花から何か聞いてんじゃねーかと内心ハラハラしたけど。赤司がそれ以上つっこんでくる事はなかった。