こいろり!
「きゃあ、あああぁ…………いやぁぁぁ、……あああ………… !!!?」
ガタンガタンと揺れてレールの頂上について、一気に急降下すれば華花の叫び声が空一面に響いた。
はじめてだというから、子供向けのに乗ろうとしたのに。華花が「馬鹿にしないで!1番大きなのに乗るわ!」と言うから乗り込んだのだけど。
「いやっ!いやぁぁあ!!泰良ぁ……死んじゃうわ!」
「お前が乗るっつったんだろーが」
「だ、だってぇ………ううう、きゃぁぁ………高いわ、落ちるわ、止めてぇぇーーーー!」
超高速のコースターはスピードを増して再びレールをのぼっていく。豪快な風を切って連続3回転をしてから、急ブレーキで執着地点に着いた。
「おい、華花。大丈夫かよ?」
「おもしかったわ!!もう一度乗りましょう!?」
髪の毛がボサボサになった華花を覗き込むと、目をキラキラとさせてるから驚いた。
「嘘だろぉ?あんなキャーいやーって騒いでたのに?」
「だって、お空に飛ばされちゃうと思ったんだもの!!こんなにびっくりしたの久し振りだわ!」
結局その後、園内にある全てのジェットコースターを制覇してしまった。