君は,君は。
「私ね,受験結果,自信はあるんだけどやっぱり恐くて……唯にLI⚪Eしよっかなって思ってたとき」

「佐藤くんとそういう話題になった?」

「うん」



それだけなら,普通にありそうな話。

応援してもらったりしたのかな。



「梨々香なら大丈夫って言ってくれて,嬉しくって…私も,佐藤くんもきっと大丈夫だよって送ったの」



そこで私の顔をチラリ。

うんうん。聞いてるよ。



「そしたら?」

「そしたらね…佐藤って言いづらいでしょ? 距離感じて寂しいし,名前呼び捨てにしてよって…きゃーっ///」

< 36 / 89 >

この作品をシェア

pagetop