君は,君は。
「次どうする?」



早々に話題を切り替えた瑞希。

私は返事に少し困って



「思ったんだけど,2人で出歩いてると人目につくし…」



と眉を下げる。

もう帰ろう。の意だった。

でもわざわざ口にするのは誘ってくれた瑞希に対して失礼に感じて,途中で言葉をくぎった。

あとは瑞希が引き継いでくれると思ったから。

の,に……?



「まぁ? 確かに。唯が言うなら外はやめるか」

「う,ん?」



なんか話の流れ,変くない?



「俺んち,来る? まだはえーし。弟邪魔かもだけど」



私を見て首をかしげる瑞希。



「いやでも,両親の許可無く上がれないって言うか,弟さんもびっくりするだろうし……」


え? ここは行かない方がいんだよね?
私の反応,間違って無いよね?

< 48 / 89 >

この作品をシェア

pagetop