君は,君は。
どうしよう。
男子と2人とか今までないし,相手も瑞希だし。

友達とは言え,だよ?
好きな人の家なんて緊張するよ!



「両親は好きなときに友達あげろって言ってるし,弟まだ小2だから大丈夫。むしろ唯があいつに絡まれるかも」



瑞希はいたずらっぽく笑うと,行き先は決まったと言わんばかりに歩き出す。



「途中なんか買ってくかぁ」



くあっと欠伸をした瑞希に,私に言えることは何もなかった。
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