君は,君は。
ーきゅぅぅぅぅっ



「「ん??」」



なに,今の音……

私から発せられた音なのは確か。

分かってるけど分かりたくなくて,私は唇を噛んだ。



「…お腹,すいた…かも」



うぅと唸りながら,私は観念して白状する。

すると瑞希は



「うちで食う? なんもねぇけど」



と自分の財布を覗きながら笑った。

私も外に行くのはいろんな意味で嫌だったので,「お願いします」と苦笑する。

まだ解散にはならないらしい。

リビングに通して貰うと,瑞希がキッチンを漁った。



「あー。まっじでなんもねぇ」



私を見る瑞希に,思わず首をかしげる。




「悪いけどカップ麺で我慢してくれる?」

「ふふ。大丈夫」

「醤油? シーフード?」

「どっちでも」

「じゃあシーフードね」
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