君は,君は。
う~ん。
というよりは……
「瑞希の弟ってのが大きいかな。今はもう慣れちゃって普通に可愛いとしか思わないけど」
大事にしなきゃなって思うと…
「線引けないよね。人見知りしてる場合じゃないなら,仲良くならないと…! ん? なにボーッとしてんの?」
「いや,別に」
何故か顔をそらす瑞希は,そのまま声だけ茶化すようにして続けた。
「そっ…か。すげぇな。保育士とか向いてんじゃね?」
「う~ん。でも,さっき言ったけど別に子供好きなわけじゃないから。時々怖いと思うし」
よく分かんないのって,怖いよね。
だから,ちょっと苦手な子もいる。