君は,君は。


「うん。だから自分の子供なら確定で可愛いし,どうみても子供好きそうだから良いんじゃないかと思っただけっ」



結婚かぁ。

遠い話だなぁ。



「あっ私門限まであと2時間。どうする?」

「えー。唯帰るの?」

「あ,うん。深月くんまた会えたら良いね」

「約束」



会いたいって思ってくれるんだなぁ。

私はどこかほくほくとした気持ちで小指を出した。



「勉強でもする? 割とガチ目に教えて」



私勉強大嫌いなんだけど。

でもそっか。そういえば受験があるのか。

私はどうせやらなかったからいいけど,瑞希は遊んでる場合じゃなくない?



「……いいよ。英語だけは無理だけど」



私たちは少しだけ勉強をすることになった。



< 67 / 89 >

この作品をシェア

pagetop