君は,君は。
「うん。だから自分の子供なら確定で可愛いし,どうみても子供好きそうだから良いんじゃないかと思っただけっ」
結婚かぁ。
遠い話だなぁ。
「あっ私門限まであと2時間。どうする?」
「えー。唯帰るの?」
「あ,うん。深月くんまた会えたら良いね」
「約束」
会いたいって思ってくれるんだなぁ。
私はどこかほくほくとした気持ちで小指を出した。
「勉強でもする? 割とガチ目に教えて」
私勉強大嫌いなんだけど。
でもそっか。そういえば受験があるのか。
私はどうせやらなかったからいいけど,瑞希は遊んでる場合じゃなくない?
「……いいよ。英語だけは無理だけど」
私たちは少しだけ勉強をすることになった。