君は,君は。
高校は一緒だけど,卒業したらもう話すこともなくなっちゃうかもしれない。
腹決めるべき?
だって私,梨々香の話も瑞希の話も聞いといて,自分だけ口をつぐんでる。
梨々香にすら言わなかった。
それって全然フェアじゃないし,ずるい。
ーブブッ
ふと手の中のスマホが震える。
梨々香?
!
私はガバッとベッドから起き上がって,急いで本文を開いた。
『⚪ 今電話しても良い?』
え,え。
こんなの滅多に無い。
それだけ大事な話ってこと。
私はいろんな意味でドキドキしながら電話をかけた。
『もしもし』
「も,しもし。どしたの?」