君は,君は。
今度は爆弾じゃなくて,雷が落ちたみたいな衝撃。
いや,くらったことないけど。
唇も,手も……なにもかも。
全身が,心すら震える。
手を,伸ばす。
本当に,信じて良いの?
後で夢だって,嘘だって笑わない?
ううん。もういい。
夢でも嘘でも,勘違いでも!
こんなに優しい顔の瑞希がいるなら,いい。
「は,い……私も,瑞希が好きです」
顔を手で覆って,私ははぁぁぁあと息を吐いた。
耳が,熱い。
「やった!」
ししっと子供みたいにはしゃぐ瑞希。
「あっ!? ちょっと……」
「深月が待ってる。あいつ卒業式が何か分かってなかったから長いって文句言ってたんだよ」
「ふふっ。それは謝らなくちゃ」
春。出会いと別れの季節。
私たちが付き合い始めたのは,一生に1度。
中学校の,卒業式の日でした。
ねぇ皆。
どこかで見てる,まだ知らない皆。
初恋はね,ちゃんと叶うんだよっ!
いや,くらったことないけど。
唇も,手も……なにもかも。
全身が,心すら震える。
手を,伸ばす。
本当に,信じて良いの?
後で夢だって,嘘だって笑わない?
ううん。もういい。
夢でも嘘でも,勘違いでも!
こんなに優しい顔の瑞希がいるなら,いい。
「は,い……私も,瑞希が好きです」
顔を手で覆って,私ははぁぁぁあと息を吐いた。
耳が,熱い。
「やった!」
ししっと子供みたいにはしゃぐ瑞希。
「あっ!? ちょっと……」
「深月が待ってる。あいつ卒業式が何か分かってなかったから長いって文句言ってたんだよ」
「ふふっ。それは謝らなくちゃ」
春。出会いと別れの季節。
私たちが付き合い始めたのは,一生に1度。
中学校の,卒業式の日でした。
ねぇ皆。
どこかで見てる,まだ知らない皆。
初恋はね,ちゃんと叶うんだよっ!