君と出会ってから私は…
「おはよ〜」

挨拶を交わし、
トーストを口にする。

私たちは特に会話もなく、
それぞれが自分のペースで朝食を食べている。

食べ終わった私は、
肩にかかる髪の毛をアイロンでセットする。

そして、スクールバッグを手に取り
「行ってきます。」
とだけ言い、 玄関のドアに手をかける。

小屋から自転車を出して
サドルに腰かけ、ペダルを漕ぎ出す。

しばらく漕ぎ続けると、
だんだん視界がぼやけてきた…

昨日遅く寝たせいだってすぐに気付いた。
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