君と出会ってから私は…
「鈴野さん?!」

え、もしかして…!

「倉川くん…?だよね…?」

「うん。そうだよ。
あ、怪我大丈夫?」

「うん…
ちょっと転んだだけだから…」

「でも血出てるし、
心配だから学校まで送らせて?」

心配そうな瞳で私を見つめてくる。

「それじゃあ、お言葉に甘えて…」

自転車に乗り、落ちないように
倉川くんの腰にぎゅっと手を回す。

「今日って席替えあるよね?」

「うん…」

「俺さー、1番後ろがいいなー」

「どうして…?」

「だって寝てもバレないじゃん?」

そんな他愛のない話をしていると、
あっという間に学校に着いてしまった。
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