君と出会ってから私は…
「2人ともクラスとお名前教えてくれるかしら?」

「3年2組の鈴野凛です…」

「3年2組の倉川廉です。」

「あら、同じクラスなのね。
それじゃあ、担任の先生に遅れるって伝えておくわね。」

養護教諭の先生は、
電話で担任にさっきあったことを話していた。

「待たせてごめんなさいね。
傷の手当しましょうか。」

テキパキと救急箱から消毒や絆創膏やらを
出して、私の目の前に座る。

「ちょっと染みるよ。」

「大丈夫。大丈夫。」

倉川くんは私の手を握りながら、
小さな声で声をかけ続けてくれた。
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