儚く甘い
みわの言葉が意外で、達哉が一瞬黙る。
「点滴したあとは、次の日も結構しんどいんだー。今日も朝、なかなか起きられなくてね?重力がいつもの何倍にもなってるような感覚なんだけど、達哉が待ってくれてるって思ったら走れた。」
無邪気に嬉しそうに微笑みながら話すみわ。
しんどそうなそぶりなど一切見せない彼女の強さに、達哉は少し心配になる。
「あんま無茶すんなよ?」
「ありがと」
言葉を素直に発するみわ。
実は自分でも驚いていた。
なぜか、達哉には本当のことを言える。
むしろ知ってほしいとさえ思う。
「点滴したあとは、次の日も結構しんどいんだー。今日も朝、なかなか起きられなくてね?重力がいつもの何倍にもなってるような感覚なんだけど、達哉が待ってくれてるって思ったら走れた。」
無邪気に嬉しそうに微笑みながら話すみわ。
しんどそうなそぶりなど一切見せない彼女の強さに、達哉は少し心配になる。
「あんま無茶すんなよ?」
「ありがと」
言葉を素直に発するみわ。
実は自分でも驚いていた。
なぜか、達哉には本当のことを言える。
むしろ知ってほしいとさえ思う。