儚く甘い
「ねぇ」
「ん?」
「吸わないの?」
「あー、別に。」
食後に煙草を吸って一服する人が多いことはみわも良く知っている。
「最近全然達哉が煙草吸ってるの見てない。」
「別に吸わなくてもいられる。ほら」
みわにヘルメットを渡す達哉。

明らかにみわと一緒にいるようになって煙草の本数が減っている。

「やって」
甘えてヘルメットを達哉に渡すみわに、達哉は半ばあきれながらヘルメットを預かる。

「次はどこに行きますか?」
< 130 / 356 >

この作品をシェア

pagetop