儚く甘い
みわはピンクのノートを開いた。
「これはねー」
さっそくノートに、買ってきたばかりのペンで何かを書き始める。
達哉が覗き込む。

『バケットリスト』と書き出したみわに達哉はすぐに意味が分かる。

「私のバケットリスト」
「みわ・・・」
思わずその名前を呼ぶ達哉。
「ずっと書きたかったの。後悔したくないしね」
無理して笑うみわに達哉は目が離せない。

「んー」
突然ペンがとまるみわ。
天井に視線を向けながら考え始める。
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