儚く甘い
「達哉?」
みわに呼ばれて現実に戻る思考。
「ない」
「じゃあ、一緒に見つけようよ。」
張り切るみわに達哉は、あきれたように笑った。


「じゃあね」
家まで送るという達哉の申し出をみわは断った。

家まで送ってもらったら、何となく離れがたくなる。

もう二度とないかもしれない時間。

夢のようだった。

誰かとデートすることはみわにとって夢だった。
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