儚く甘い
「みわは純粋だから、だまされてるのかもしれないじゃん。」
「えー気をつけてー」
どんどんと進行していく話の内容に、心がついていかないみわ。

「みわ?」
やっと気づいた友達が黙ったままのみわに視線を向ける。
「大丈夫?ショックだった?みわ、純粋だから。きっと騙されてると思って。」
みわのためにと、まるで英雄気取りの友達。
「あいつはやめておきなよ?私たちみわが心配で。」
「確かにスタイル抜群だし、背が高くてイケメンだけど、性格が最悪だからさ」
「・・・」
みわの肩に手を置きながら話をする友達。

「私」
「ん?」
みわが口を開き、友達がその消えそうな声に耳を傾ける。
< 164 / 356 >

この作品をシェア

pagetop