儚く甘い

「明日も、こうして大学に来られてるかなって。今夜、眠れるかなって。お昼ご飯は食べられるかなって。いつまで大学に来られるかなって。」
「みわ・・・・」
「大切な人と、明日も会えるかなって。最後はちゃんと嫌な自分じゃなくて、みんなに感謝言えるような死に方できるかなって。」
「・・・」
みわの言葉に皆が黙る。

かける言葉が見つからず、みわから視線をそらすこともできないでいる。

「心配してくれてありがとう。でも、私、みんなからの忠告を聞くほど今余裕ないの。自分のしたいことをしたいし、自分の信じたいことを信じたい。」
「・・・」
「話をしたい人と話をしたいし、一緒に居たいと思う人と少しでも長く一緒にいたい。ほかの誰かからの情報じゃなくて、ちゃんと自分で聞いて、見て、その人を知りたいって思う。」