儚く甘い
兄たちは相談して、どちらかは必ず夜家にいるように改めて話をした。
みわの状態が悪化してからは二人とも家に帰らない日が増えていた。
「お花見しましょう!」
母の提案で、家族が全員集まって桜の名所とされる公園でお花見をすることになった。
「ほら、みわ」
公園の芝にシートを敷いて、母の気合の入った弁当を広げる。
「あ!お饅頭!!」
隆文はみわがずっと食べたがっていた、父のお墓参りの時に食べられなかったお饅頭を買ってきていた。
「俺はこれ」
裕介は同じ和菓子店の桜餅を出す。
みわの状態が悪化してからは二人とも家に帰らない日が増えていた。
「お花見しましょう!」
母の提案で、家族が全員集まって桜の名所とされる公園でお花見をすることになった。
「ほら、みわ」
公園の芝にシートを敷いて、母の気合の入った弁当を広げる。
「あ!お饅頭!!」
隆文はみわがずっと食べたがっていた、父のお墓参りの時に食べられなかったお饅頭を買ってきていた。
「俺はこれ」
裕介は同じ和菓子店の桜餅を出す。