儚く甘い
明らかにこわばった表情をしている。
何かを恐れているような顔。

「みわ」
「だめ」
慌ててごまかすみわ。

達哉はみわを静かに抱き寄せた。

優しくみわの背中をさするように撫でる。

死にたくない。
達哉をのこして、逝きたくない。
一緒にいたい。

でもそれが無理ならば、のこして逝く達哉が幸せになれるように・・・自分との想いでをのこしたらいけない。
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