儚く甘い
『達哉が私を忘れられるようにする』


絶対にみわは自分のバケットリストを達哉に見せないようにしている。

そこには本当のみわの想いがたくさん詰まっているからだ。

達哉が見てしまったら、心を痛めるかもしれない。


達哉は華奢なみわの体を抱きしめながら、空を見上げた。

きっとみわは自分のことを考えている。
死んでしまう未来を受け止めようとして、のこされる自分を気遣ってる。

みわの想いが分かるからこそ、達哉はみわに話すことを決めた。
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