儚く甘い
今も、これからも二人のことは大好きだ。

忘れない。

達哉はポケットにしまって来たネックレスを出すと、橋の上から海に落とした。


今の自分を見たら、二人はきっと笑うだろう。

あの世で二人一緒に幸せに過ごしているに決まっている。


そして、不器用にみわを想う自分を見て、もどかしがりながらあれこれ話をしていることも。


達哉は気づくとふっと笑っていた。
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