儚く甘い
「ん」
もう一口すくい、達哉に進めるみわ。
大きな口でアイスを食べる達哉。

「うまい」
些細なことも今は幸せを感じられる。

晴れ渡った空がまぶしい。

みわからもらったアイスで甘くなった口にブラックコーヒーを含み、空を見上げる達哉。

このくらいの苦さが今の自分には必要だ。

甘すぎる時間に溺れて大切なことを見失わないように。
大切なものを後悔なく守れるように・・・。
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