儚く甘い
明らかに聞こえてきそうな終わりの足音。

聴こえないようにごまかしながらいても、気づいてしまう。


明らかに細く弱くなっていくみわ。

その体を抱きしめるたびにその足音に、怖くて体が震えそうになる。

でも、一番怖いのはみわだ。

一番痛いのもつらいのもみわだ。

全力でみわを支えると誓った。

守りあきらめないと誓った。
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