儚く甘い
揺るがない強い視線の隆文。

「約束?」
「そう」
「約束って?」
「みわと約束したんだ。みわは自分の未来をちゃんと考えてた。」
みわの顔が浮かび、泣きそうになる達哉。

浮かぶ顔は笑顔ばかり。

「みわはいつだって自分の未来を考えてた。その未来は、自分の大切な人のための未来ばっかり。」
隆文はもう一度空を見上げた。

「悔しいよなー。」
「・・・」
空を見上げたまま、目を閉じて話しを続ける隆文。
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