幼馴染に告白された件について。
それは、ある日の帰り道。
私はふと思った疑問を聞いてみた。

「ねぇ、そういえば、楓ってなんで私と一緒に帰ってるの?」


楓は顔もいいし頭脳明晰。さらには運動神経抜群のモテ男であり、めっちゃ誇れる私の幼馴染だ。


そんな楓と私はいつも一緒に帰っている。
小学生の頃からの習慣で、今も一緒に帰ってきているが、もう高校生。

そろそろ別々に帰ってもいいのではないのだろうか。

というか、帰るべきでは?


「なんでって。そんなの、お前と帰りたいからに決まってるだろ。」


そう言って俯いた楓の顔は何故か赤い。
なんで?

「いや、でも楓みたいなモテ男って普通彼女とかと帰るんじゃないの?」

楓は驚いた顔をして立ち止まると、長いため息を吐いた。

「はぁぁぁぁ……お前は何も分かってねぇ。」

「え?」

楓が一歩ずつ近づいてくる。
< 1 / 7 >

この作品をシェア

pagetop