幼馴染に告白された件について。
ビシッ
「いったぁ!!」
私は楓からデコピンを食らった。
えっ、結構痛いんですけど。
思わず楓を睨むと、楓は楓で私を呆れ顔で見ている。
「ばぁーーか。」
え、私喧嘩売られてる?
な、なんだよ。やんのかこの野郎。
そう思ってファイティングポーズをとると、楓から衝撃的なひと言が告げられた。
「じゃあ、お前が彼女になれよ。」
「は?なんで?」
何言ってるんだ、こいつは。
「俺が好きなの、お前だから。」
私は口を開いたまましばらくの間静止する。
「開いた口が塞がらない」とは、
まさにこのことなのだろうか。